大麻草とは・・・・

大麻はクワ科の1年草で、雌雄異株の双子葉植物で、学名を「Cannabis Sativa L」という。 ほぼ直立に育成し、高さは2〜3mに達し、茎の直径は2〜3cmである。

原産地は中央アジアと考えられており、寒暖・高度にかかわらず水分さえあれば 生育するため、インドの熱帯、ロシアの寒帯、ヒマラヤの高地など世界中に自生している。
古くから繊維や種子をとるために栽培され、中国では紙の原料にも なった。

日本では縄文遺跡から大麻繊維や種子が発見されており、弥生時代 には衣服の原料となった。
その後も大麻は三草四木(三草:麻、紅花、藍/四木:桑、漆、茶、こうぞ)と して人々の生活に利用されてきた。
大麻の茎の皮をほぐして得られる麻の繊維は、耐水性・耐久性・通気性に 優れていたことから、生活必需品のひとつであった。
また、大麻の葉を輪状にした中をくぐり、体に大麻草が触れること により無病息災になるという神事や、「おがら」と呼ばれる茎の皮 を取った芯を乾燥させたものを盆の送り火・迎え火として使用する といった宗教的な儀式にも使われてきた。
神社のしめ縄や横綱のまわしも大麻繊維でできている。

第二次大戦が終わるまで、大麻は日本の主要農産物のひとつであり、 栃木県では米10に対して麻が1の割合で作付けされていたこともある。
麻(大麻)のつく地名・人名は多く、麻が日本人に愛されてきた植物 であることを証明している。
ちなみに日本では一般的に麻といえば大麻を指す。

いわゆる嗜好品としてのマリファナは、この麻の花穂と葉の部分を 乾燥させ吸飲する。
英語では大麻をHEMPと呼ぶ。
学名であるCANNABIS、俗称であるMARIJUANAもすべて同じ植物を指している。



完璧版ハーブの写真図鑑より

この低木状の一年草は、掌状葉をつける。
雄株には小さな花がたくさんつく。
雌株には細毛の生えたホウ葉が花後も散らずについており、
のちに種子がなる。
●用途
花と葉と種子と樹脂は、何世紀ものあいだ、薬や精神的な支えとして、
吸ったり、食べたり、飲んだりされてきたが、現在、日本をはじめ多くの国で
は違法とされている。効能のある樹脂は、葉や茎、とりわけ受粉していない雌花に 生える腺毛に含まれる。インドでは不眠症や神経衰弱に投与し、延命にも利用する。
喘息、生理痛、偏頭痛、リウマチ痛を和らげ、筋肉の衰えを軽減する。
うつ病、てんかん、対麻痺の治療を助ける可能性を持っている。
化学療法を受けている患者やエイズ患者の吐き気を和らげ食欲を回復させ、 多発性硬化症の筋肉の痙攣を取り除く。種子は鎮痛剤として使われ、ニス用オイルの原料となる。
●備考
強い植物繊維のヘンプ(麻)からロープや帆が作られ、もとはブルージーンズの布地も作られてた。


完璧版ハーブの写真図鑑
著者.レスリー・ブレムネス Lesley Bremness
発行所.株式会社日本ヴォーグ社
TEL. 販売 03(5261)5081
定価. 本体 2621円